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三河の一向一揆もようやく収まった頃、一揆に加わった家臣たちも、宗旨替えを条件に
帰参する事になった。ところが、小栗又市という男のみ、どう言っても改宗しない。

家康は又市を呼びつけ
「どうして宗旨を改めぬのだ!?改めねば、この場でその首を斬り放つぞ!」

又市
「例え素っ首斬りおとされようとも、宗旨は改めませぬ!」

家康が脅しても、どう説得しても、又市はうんと言わない。あまりの頑固さに呆れた家康は

「もうよい。命はとらぬ、何処へでも行け。」と、召し放った。

すると又市、その場でがばとひれ伏し、こう叫んだ

「小栗又市、ただ今から宗旨を改めます!」


家康はさらに呆れて、
「たった今首を斬られても改宗せぬと言ったではないか。どうしていきなりその気になったのだ?」

「武士たる者、首を斬ると脅されての改宗など出来るものですか!
しかしたった今私は、殿によって一命を救われました。
であれば、そのご恩に報いないといけません。
なので、改宗いたします。」


三河武士は面倒くさいのだ。

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08/10/25 22:12:21 ·